清算リスク管理

清算機関としての大証

当社は,株式やデリバティブ商品の取引を行う場を提供しているだけでなく,当社市場上場の先物・オプション取引やFX取引に係る債務を清算機関として集中的に引き受けており,万が一,決済が履行されなかった場合には,決済資金を立て替えるなど,決済の履行を確保するために必要な措置を行います。

また,決済不履行を未然に防止するため,日中のモニタリング等を通じてリスク管理を行っています。

清算リスク管理体制の整備について

清算機関として,清算・決済制度の円滑かつ確実な遂行を確保するために,当社では,実務者・学識経験者によって構成される諮問委員会を設置し,清算リスク管理体制の整備を進めています。

清算リスク管理

当社では,以下の観点で清算リスク管理を行っています。

財務状況

当社での先物・オプション取引又はFX取引の清算を行うためには各清算資格を取得する必要があります。清算資格の取得審査基準や維持基準として,自己資本規制比率等の財務要件について一定の基準を設けています。

リスク相当額

当社は,一定の相場変動が発生した場合に,各清算参加者の先物・オプション取引及びFX取引のポジションから発生すると見込まれる損失額(リスク相当額)を取引時間中に試算しています。

リスク相当額が清算参加者の純財産額の一定の比率を超えた場合には,より詳細なリスク分析を行うために,清算参加者にポジション状況等の報告を求めます。

証拠金等の預託状況

当社は,デフォルト発生時の換金リスク等を考慮し,清算参加者からの取引証拠金又は清算預託金の有価証券による代用について,次のような制限を設けています。

  • 上場株式数の5%を超える株券の預託禁止
  • 預託者が発行者である有価証券(親会社・子会社・兄弟会社が発行者である有価証券を含む。)の預託禁止

清算リスク管理実施状況

日々の清算リスク管理において,リスク相当額又は証拠金等の預託状況が基準に該当した場合等,清算リスク管理上必要と認められる場合には,清算参加者に対して業務方法書に基づく検査等を実施します。

検査の結果,規則違反やリスク管理体制の不備等が認められた場合には,処分・処置等を行うとともに,適切な改善措置を実施するよう指導しています。

ロスシェア・ルールと清算預託金

当社では前述の清算リスク管理や検査を行っていますが,万が一,清算参加者の破綻が発生した場合においても決済履行を確保するための仕組み(ロスシェア・ルール)を定めています。

またその中で,清算参加者が有するリスクに応じて清算預託金を預託することを求めています。

清算預託金や当社の利益剰余金等による損失補填及び清算参加者による相互保証の仕組みを設けることにより,市場の信頼性や安定性を保っています。