板寄せ方式による取引

1.概要

基本的事項

  • 板寄せ方式による取引は,取引開始時,取引終了時及び取引の一時中断後の取引再開時等に行われます。
  • 「価格優先・時間優先の原則」に従い,取引数量が最大で,かつ,取引されない数量が最小となる価格が板寄せ方式による約定値段となります。

板寄せ方式による約定値段の決定方法に関する事項

  • 成行注文に対しても注文受付時間に基づく優先順位を付け,「価格優先・時間優先の原則」に従い約定させます。板寄せ方式で約定しなかった成行注文は,すべて失効しますので,必ず約定が保証されている訳ではありません。
  • 板寄せ方式での約定の有無にかかわらず,板寄せ時刻を経過するとザラバに移行します(取引終了時を除く)。
  • 板寄せ方式による取引も「価格優先・時間優先の原則」に従うため,従前の「同時呼値ルール」(※)は存在しません。また,「同時呼値ルール」を適用したマッチング・ルールである従前の「ストップ配分ルール」もありません。
    • (※)「同時呼値ルール」とは,始値決定までに行われた呼値などについて,同時に呼値が行われたものとみなし,呼値間の時間優先上の順位を同一にして約定の配分を行うルールです。

取引終了時の取引方法に関する事項

  • 取引開始時と同様,板寄せに参加するための注文受付時間を設け,その注文受付の締切と同時に板寄せを行います(クロージング・オークション制)。
  • 価格の連続性確保の観点から,クロージング・オークションで算出した価格が,直前の約定値段から所定の値幅(終値成立値幅)を超えるような場合は,取引は成立させません。終値成立値幅は,即時約定可能値幅と同じ値幅となります。

2.板寄せ方式による約定値段の決定要件

  内容
条件1 売り又は買いのいずれか一方に指値がある値段のうち,売呼値と買呼値が対当する値段
条件2 条件1の値段が複数ある場合は,執行数量が最大となる値段
条件3 条件2の値段が複数ある場合は,売注文の累計数量と買注文の累計数量の差(以下「不均衡数量」という。)が最小となる値段
条件4 条件3の値段が複数ある場合は,次のいずれかの値段
  • (1) すべての不均衡数量が売越しとなるときは,このうち最も安い値段
  • (2) すべての不均衡数量が買越しとなるときは,このうち最も高い値段
  • (3) (1)及び(2)以外のときは,条件5の値段
条件5 次のいずれかの値段
  • (1) 不均衡数量(当該値段に売越しとなる値段及び買越しとなる値段がある場合は,不均衡数量が売越しとなる値段のうち最も安い値段と不均衡数量が買越しとなる値段のうち最も高い値段に限る。以下,同じ。)が最小となる値段のうち最も高い値段が板中心値段(※)より低い場合は,当該最も高い値段
  • (2) 不均衡数量が最小となる値段のうち最も安い値段と最も高い値段の間に板中心値段がある場合は,板中心値段
  • (3) 不均衡数量が最小となる値段のうち最も安い値段が板中心値段よりも高い場合は,当該最も安い値段
  • (※)「板中心値段」とは,次の値段を言います。
    • (1) 当取引日の直前の約定値段
    • (2) (1)がない場合は,当取引日の呼値の制限値幅の基準値段

3.板寄せ方式による約定値段の決定方法の具体的なイメージ

板寄せ方式による約定値段決定の具体例は,次をご覧ください。